00269_相続_「法は家庭に入らず」_お金より大切なものを、人はいつ気づくのか

相続というのは、不思議な魔法をかけます。 昨日まで仲良く食卓を囲んでいた家族が、一枚の遺言状をめぐって、まるで別人のように険しい顔をする。 「たかがお金のことで」と思う人もいるでしょう。 でも実際には、お金そのものより、...

00268_「もったいない」が判断を狂わせる_有事に平時の金銭感覚を持ち込む、という致命的な誤り

スーパーのチラシを比べて、卵が10円安い店まで自転車を走らせる。 これは立派な生活の知恵です。 でも、もし家が火事になったとき、消火器を買うかどうか値段で迷っていたら?  「もったいない」と感じる感覚そのものが、状況によ...

00267_組織_「中から変える」という幻想_同意なしに動ける世界を、自分の手で広げていく

家族が入院していた病院で、目を疑うような出来事が起きた。 あるいは、信頼していた会社に、顧客としてずいぶんぞんざいに扱われた。 大切な家族が、組織ぐるみの甘い管理のせいで、深く傷ついた。 そんなとき、多くの人の口から、と...

00266_通帳には出ない、でも確実に消えているお金の正体

時間と神経を、じわじわ吸い取っていく相手 お店を開いていたり、会社を経営していたりすると、ときどき、妙な「相手」が現れます。 「相手」と書きましたが、言葉を変えると、「やっかいごと」「悩みの種」。正確には、 「時間と神経...

00261_離婚交渉で損をする人の共通点_「合計欄」を先に書かない

離婚の話し合いになると、夫婦だった二人が、急に、値踏みをする商人の顔になります。 交渉の俎上に、論点がずらりと並びます。 養育費、慰謝料、財産分与、年金分割。 ついでに、子どもの学費、支払いをいつまで続けるかという「期間...

00259_「泣き寝入り」か「ケジメ」か_法の正義と、日本の現実の間で

「お金のためじゃない。ただ、きちんとケジメをつけたい」。 そう言える人でなければ、法律家の門を叩いてはいけない――。 ある弁護士が、依頼者への私信でそう綴りました。 これは過激な言葉でしょうか。 いいえ、むしろこれは、日...

00252_相続_「高い」「安い」は議論ではない_遺産交渉で最初に問われる、あなたの「値札を書く覚悟」

お葬式から帰った夜。 まだ線香のにおいが服に染みついているうちに、リビングの座卓の上で、不動産屋ごっこが始まることがあります。 「このマンションの査定は高すぎる」「軽井沢の別荘は、もっと安く見るのが筋だろう」 さっきまで...