00040_科学的ダイエットのための“逆洗脳”

私は、6~7年ほど前から、食生活や生活習慣を改め、ジムに通って筋肉と体幹を鍛え、体重を30キロ近く落としました。

体組成計上の肉体年齢は20代です(実年齢のはるか下の年齢です)。

ちなみに、
「結果にコミットするホニャララ」
には、行っておりません。

いろいろな情報を収集して、自分なりに研究し、肉体改善のための自己制御プログラムを作り上げ、実践する。

そんな
「我流ダイエット」
で、肉体改造をしました。

「ここ5年ほど、私と会っていない」
という方と久しぶりに会うと、激変ぶりに驚かれます。

また、久しぶりにお会いした取引先の社長にも驚かれてしまい、仕事の話そっちのけで、ダイエット論の話で盛り上がってしまい、結果、
「仕事の話は、また今度でいいや」
という流れになってしまうなど、私の界隈では地味に盛り上がっています。

ということで、肥満でお悩みの方向けにダイエットについてお話したいと思います。

まず、私のダイエットセオリーの根幹ですが、
「太る原因は、暴飲暴食にある」、
そして、
「暴飲暴食の原因は、脳の暴走により、制御不能に陥ることにある」、
という課題認識が前提となっており、
「いかに、脳を制御するか」
ということが主眼となっております。

そして、私が実践した方法は、紅茶キノコを飲むことでも、朝バナナでも、納豆やコンニャクや寒天どか食いでもなく、自己制御としての
「脳の正常化に向けた、正しい洗脳」
を自分に対して徹底して行う、というものです。

自己洗脳というか、自己啓発に近い内容を行い、これを起点として、食生活を含む生活習慣を改変したことで、大きな結果が生まれた、というものです。

脳の歪みを特定し、これを矯正する。

それだけです。

ところで、
「洗脳」
なんて持ち出すと、なんか、悪の犯罪組織や、ヤヴァい新興宗教がやる、おどろおどろしい、不気味なものと思われがちですが、
「洗脳」
は、そんなネガティブなものばかりでもありません。

身近なことでいえば、学校教育も、親の説教も、上司の説教も、新聞の社説も、テレビのコメンテーターのお話も、政府の記者会見も、広い意味での
「洗脳」
の一種です。

教育などは、洗脳の最たるものでしょう。

教育の本質は、
「頭脳が未発達で、知性が乏しい、知的水準が未熟な者へ、偏見を植え付けるための、洗脳」
を指すわけですから。

「学ぶ」

「真似ぶ」
から転じたといわれますが、教育の本質をよく表しています。

正しい洗脳、もとい、教育というのは、模範とする人物をベンチマークとして、思考や言葉やビヘイビア、さらには仕草や呼吸の仕方に至るまで、徹底的にコピーすることがその本質です。

・・・と、
「洗脳」
から、脱線しましたが、私がやったのは、
「糖質やめられない」
という脳内を巣食うバイアスを特定し、これを取り除くための
「正しい脳に改善するための、逆洗脳」
とも言うべき、手法です(共産主義国家風にいえば、「再教育プログラム」となるでしょうか)。

「ロカボ(low-carbohydrate)」

「低糖質」
という言葉がすでに浸透しているとおり、炭水化物をはじめとする糖質が肥満の原因であり、いかに食事において糖質摂取を抑制するか、ダイエットの鍵となる、ということは、すでに知られているところです。

もちろん、脂のとりすぎも肥満の原因、という考え方もあるのですが、脂は、意識的に摂取を抑制しなくても、ある程度控えることは可能です。

すなわち、
「お腹が空いたから、肉の脂身を食べて、バターやサラダオイルをごくごく飲みたい」
という方はまずいらっしゃらないと思います。

おそらく、肉が好きとか、揚げ物が好き、という方は、
「油や脂そのものが大好き」
というより、
・ヌルヌル、あるいはヌメヌメした舌触り
・塩加減や一緒に食するご飯やお酒などの糖分とのバランス
・歯ごたえや噛みごたえなどの食感
といった別の要素を嗜好している、と思われます。

例えば、
・肉と同じような歯ごたえや噛みごたえがあるタンパク質の食材を使い、
・塩分で味を整えて、現在の調味技術で、本物に近い味加減を再現し、
・見た目をハンバーグやステーキのようにするため絵の具(着色料)を使って
・スチーム調理器を使って、油を使わない加熱調理を行う
という方法で、豆腐やささ身や魚肉を使った、ステーキやハンバーグや唐揚げが普及すれば、
「健康のための代替料理」
として問題なく受け入れる方もそれなりにいらっしゃるであろう、と思われます。

結局、油は、しょっぱさ(塩)と甘さ(糖)その他をまろやかにして、食感をよくするためのもので、油そのものを嗜好する、ということはなく、今流行りのスチーム調理器を使えば、相当程度、摂取を回避できると思います。

また、最近では、豆腐ハンバーグや、ビーガン向け食品等、食べごたえのある、豆腐や植物性蛋白を使った食品等も出回っています。

太る、という点での大きな課題となるのは、糖質摂取の抑制です。

「油や脂そのものが大好き」

「お腹が空いたから、肉の脂身を食べて、バターやサラダオイルをごくごく飲みたい」
なんて人は滅多にいませんが、
「できたてのご飯なら何杯でもいける」
「お餅が大好き」
「甘いものがやめられない」
という方は相当いらっしゃるはずです。

この点、ロカボや低糖質を謳ったダイエット法が多数出版されていますが、私からみると、どれもイマイチな感じが否めません。

というのは、
「糖質の取り過ぎが良くない」
「痩せるには糖質を抑制した方がいい」
ということは、別に本を買わなくても、皆、十二分にわかっているのです。

問題の根本は、
「糖質が良くないのは頭でわかっているが、体や心が好きなので、どうにもこうにも手が出てしまう」
すなわち、
「わかっちゃいるけど、やめられない」
という状況の改善ないし抑制にあるにもかかわらず、この点をしっかり捉えて、制御する方法を説いている本があまりない、ということなのです。

糖の摂取に関して、こんな科学的説明があります。

糖質も甘味も薬物依存と同じ作用をすることが動物実験などで明らかになっており、快感を求めて甘味や糖質の摂取を求め、次第に摂取量が増え、摂取しないとイライラなどの禁断症状が出てくる。

この点、コカインよりも甘味の方がより脳内報酬系を刺激し、甘味はコカインよりも中毒症状や依存性になりやすいという実験結果するという結果が報告されているそうです。

重度のコカイン中毒者に対して、
「コカインが身体に良くないのはわかっているんだろ。だったら、なぜやめられない!」
と、正論を振りかざして説教を何回繰り返しても、無駄です。

また、覚せい剤を切らすと居ても立ってもいられないほどの重度の依存症の者に、
「コカインの代わりに、ビールや酎ハイで我慢してみたら?」
と提案しても、聞いてくれるわけがありません。

そこで、私は気づきました。

ダイエットに必要なのは、
「薬物中毒の症状を治す」
のと同様のアプローチが必要、であろう。

すなわち、脳のバイアスの根源を探り当て、その歪みを明確にし、これを制御するための逆バイアスを自己脳内に構築して、逆洗脳をして、自己制御を完成させる、そんな、アプローチがダイエットには必要ではないか、と気づいたのです。

紅茶キノコやプーアール茶を何杯飲んでも、
リンゴを納豆をアホみたいに食べても、
喉詰まらせるくらいコンニャクやコンニャクゼリーを爆食いしても、
まっずい酢大豆をいっぱい食べても、
寒天やサバ缶をたらふく食っても、
鼻をつまんで黒酢やもろみ酢を何杯飲んでも、
朝にバナナ、夜にトマトを食べても、
「脳が甘味依存症、糖質依存症」
である限り、人間は、糖摂取をやめられず、際限なく糖を取り続け、結果、太り続けていくと思います。

そこからは、結構早かったです。

「甘味依存症」
「糖質依存症」
を脳内に形成する根源を探り当て、その歪みを取り除くための考え方を明確に認識し、自己制御としての糖質制御をして、これと並行して、筋トレその他代謝を上げる活動を取り入れていきました。

1年目で18キロほど、2年目で30キロ減量し、そこからかれこれ5年ほどは、ほぼ体重、体脂肪率をキープしています。

自己制御プログラムの具体的中身ですが、さすがの私も、メールで配信するには憚られる内容なので(違法とか、半倫理的なこととか、そういったことではないのですが、なんとなく、障りがある、というか、ちょっとアレな内容、という意味です)、ここでは、詳細は控えます。

また、
「糖質の取りすぎがよくない」
ということはすでに知られた内容であり、
「わかっちゃいるけど、やめられない」
ことをやめるのは、自己制御課題であり、自己制御の取り組み方は人それぞれですし、自分なりにやって自分が納得して自分を制御できればいいだけの話。

たいしたことではありません。

それに、自己制御という、パーソナルな領域に踏み込むのは一定の信頼関係が必要ですし。

いずれにせよ、ポイントは、
・ダイエットが出来ないのは、脳が暴走していること
・脳の制御をするためには、覚醒剤依存症の克服プログラムと同様、「脳の間違った働き」の根本を探り出し、直接働きかけ、これを改善する、逆洗脳が必要
・脳を正常化して制御しない限り、「甘い物がやめられない」「糖質がないと気が狂う」という暴走現象が収まらず、結果、紅茶キノコ、サバ缶、黒酢、朝バナナ等々、何をやっても、ダイエットは永遠に失敗し、太り続けていく
ということです。

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