00099_苛酷な社会を生き抜くための「正しい非常識」27_(13)運のいい人間、強い人間、勢いのある人間、知恵を持っている人間とのみ付き合い、そうでない人との付き合いをやめましょう_20200620

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本コンテンツシリーズにおいては、個人で商売する方や、資産家や投資家や企業のオーナー経営者の方、出世して成功しようという意欲に燃える若い方、言い換えれば、「お金持ちや小金持ち、あるいはこれを目指す野心家の方々」へのリテラシー啓蒙として、「ビジネス弁護士として、無駄に四半世紀ほど、カネや欲にまつわるエゴの衝突の最前線を歩んできた、認知度も好感度もイマイチの、畑中鐵丸」の矮小にして独善的な知識と経験に基づく、処世のための「正しい非常識」をいくつか記しておたいと思います。
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付き合うなら、運のいい人間、強い人間、勢いのある人間、知恵を持っている人間と付き合いましょう。

そうでない人と付き合うのは極力避けましょう。

この交際哲学はラックマネジメントとして極めて重要です。

負け犬同士つるむのは時間の無駄です。

そこからは何も生まれません。

ダメな3人が寄っても、生まれるのは文殊の知恵ではなく、休むに似たりの下手な考えしか出てきません。

だいたい、世の中、大事なことほど本やネットに載っていませんし、テレビで伝えられませんし、学校や親も教えてくれません。

たまに、
「世の中の大事や、ど真ん中の本質」に関連しそうなことが本に載っていることがありますが、「行間に、わかりにくく」
しか書いてありませんし、仮に、頭で理解できたとしても、
「経験を通じて体得したホンモノの知恵」
とは程遠い代物です。

というか、テレビ番組制作者も学校の教師も親も
「世の中を渡る上で大事なことや本質に関わるようなこと」
を知りません。

さらにいえば、テレビで伝えられている内容や、学校の教師や親がいうことは、ビジネスや世渡りの本質とは真逆の偏見であったりしますし、人生の切所や大一番で
「テレビで伝えられていたり、学校の教師や親が教えるような陳腐な常識」
に従うと、たいてい裏目に出ます。

「本に載っていないし、載っていても『行間に、わかりにくく』しか載っていないし、経験を通じてしか体得できないホンモノの知恵」
を学び、運をもらい、世の中の本当の姿や大局や時流を、リアルに、ビビッドを教えられるのは、
「常識の外にいて、自由かつパワフルに世間を泳ぎ渡っている、一流の人物」
だけです。

「運のいい人間、強い人間、勢いのある人間、知恵を持っている人間」
をみつけ、近づき、接点を持ち、交際関係の輪に入るのは、世渡りのために絶対的な必要な事柄です。

とはいえ、
「一見、『運が良さそうな人間、強そうな人間、勢いのありそうな人間、知恵を持っていそうな人間』のようにみえるが、実際は、調子がいいだけで、口先だけで、受け売りだけで、たいしことがないクズや小物や、どうしょうもない詐欺師や犯罪者ないしその予備軍・亜種」
という
「まがい物の輩」
も、世の中、うじゃうじゃいます。

この種の人間に騙されないようにするためには、
「目の前の人間がホンモノかどうか」
を鑑定する
「眼力」
も必要になります。

とはいっても、別に難しいことではありません。

「学歴ないし経歴だけが人の評価のすべて」
とはいいませんが、この種の評価指標は能力証明手段(シグナリング効果)としては相応に機能しますので、人間に貼り付けられたラベルやレッテルをスクリーニングの道具として活用することも有益です。

もちろん、東大卒といってもたいしたことのないバカはたくさんいますし、学歴とは無縁ながらも超一流の天才、といった人物もたくさんいます。

少年少女を強姦するカトリックの坊主もいれば、
「前科・前歴があっても、立派な人格者」
という方もいます。

ですが、奇をてらって、そんな稀有な例をわざわざ探さなくても、普通に学歴や経歴といった一般的なシグナルを手がかりに、
「運のいい人間、強い人間、勢いのある人間、知恵を持っている人間」
を探していけば、それなりの人物にたどり着ける可能性が高いと思われます。

以上のとおり、
「運のいい人間、強い人間、勢いのある人間、知恵を持っている人間」
と積極的に近づき、交わるとともに、
「そうでない人」
とはなるべく距離を取る、あるいは不要なお付き合いはできる限り遠慮する、というのが(ヒューマニズムとしてどうか、という点はさておき)功利的には正しい行動、といえます。

ただし、負け犬だからといって、マジョリティを馬鹿にしたり、見くびったりするのは極めて危険です。

「一人の馬鹿は、一人の馬鹿である。二人の馬鹿は、二人の馬鹿である。一万人の馬鹿は、〝歴史的な力〟である。」

これは、日本一の毒舌女性インテリ、塩野七生が『サイレント・マイノリティ』(新潮社、1993。163p)で書いていた一文です。

足を引っ張られないように、最低限の付き合いをして、人間関係が悪化しないように処置をしておくべきです。

これは、
「安全保障」
として重要な意味があります。

「中途半端に優秀な人間」
というのはアホの真似ができません。

「本当に優秀な人間」
は、アホになれます。

「アホ」
以上に
「アホ」
ができます。

「本当にデキる、超一流の人間」
とは、
「本当のアホよりも、頭悪そうに、平然と、ナチュラルに、『アホ』の真似や仕草ができ、大量破壊兵器級の『アホ』と対向しても、動じることなく、笑顔でその『アホ』と戯れることができる人間」
です。

ちなみに、私がリスペクトする芸能人は(中略)です。

「自分も、大きくなったら、(中略)のような人間になりたい」
と、思っています。

憧れです。

目標です。

(中略)モデル、もといロールモデルです。

(中略)は、一般的には、おバカで天然なタレント、などと言われています。

(中略)は、バカでも天然でもありません。

緻密に計算されつくし、完璧に作られたキャラです。

(中略)の実のお父さん、某B国籍の(中略)さんは、詐欺容疑で国際指名手配され、同罪で有罪判決を受けた、と報道されています。

容疑が事実であるとすれば、国際詐欺師です。
私の小さいころからの憧れの人物、「ルパン三世」と同じランクの人物です。

国際指名手配されるような詐欺師さん(国際詐欺師)は、バカではできません。

頭が切れ、英語ができ、エレガントに振る舞え、国際社会を知り尽くし、行動力があり、大胆不敵であり、融通無碍で臨機応変に対応でき、何より、人を魅了する(中略)、もといオーラがないと、国際詐欺師は務まりません。

(中略)のお父さんも、ほぼ間違いなく、頭が切れ、英語ができ、エレガントに振る舞え、国際社会を知り尽くし、行動力があり、大胆不敵であり、融通無碍で臨機応変に対応でき、人を魅了する(中略)、もといオーラが充満しているような方のはずです。

そこらへんの教師や公務員やサラリーマンや専業主婦など、何回生まれ変わっても(中略)のお父さんのようにはなれないでしょう(なりたくないか)。

そんな父から、超優秀なDNAを受け継いだ(中略)がバカなわけがありません。

(中略)は、確実に、どえらいIQを持って、冷徹な計算し、シビアな商売人の気質を持っているはずです。

しかも、そんな
「エゲツない優秀さや、エグいまでの凄さ」
をおくびにも出さないようにして、徹底してバカを演じきっている。

だから、すごいんです。

究極なんです。

まさに、タレント(a talented person。天賦の才能ある人間)なのです。

ん?よく理解できない?

「えーとね。そうねー。そうだねー。うーん。多分あなたにはわからないと思うー。かな。んふふふっ。」

と(中略)風にまとめたところで、今回は終わりたいと思います。

著:畑中鐵丸

初出:『筆鋒鋭利』No.154、「ポリスマガジン」誌、2020年6月号(2020年5月20日発売)

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