00079_苛酷な社会を生き抜くための「正しい非常識」7_(4)何事も目的をはっきりさせるべし(ⅴ)_畑中鐵丸流「楽しい人生」の定義・その3:財産があること_(A)概説_20181020

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本コンテンツシリーズにおいては、個人で商売する方や、資産家や投資家や企業のオーナー経営者の方、出世して成功しようという意欲に燃える若い方、言い換えれば、「お金持ちや小金持ち、あるいはこれを目指す野心家の方々」へのリテラシー啓蒙として、「ビジネス弁護士として、無駄に四半世紀ほど、カネや欲にまつわるエゴの衝突の最前線を歩んできた、認知度も好感度もイマイチの、畑中鐵丸」の矮小にして独善的な知識と経験に基づく、処世のための「正しい非常識」をいくつか記しておたいと思います。
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企業や国家運営は言うに及ばず仕事の上でも、私生活においても、処世全般においても、物事の目的を明確にすることは重要です

そして、
「人生」
という、この世のすべての方にとって
「もっとも、重大で重要なプロジェクト」
についても、当然、目的をはっきりさせるべき、という話をさせていただきました。

私個人としても、人生を送る上での目的というものをはっきり、くっきり、明確に堅持しています。

いえ、そんなに、気色ばんで、眦決して吠えるほど、志の高いものではありません。

私の人生において、究極の目的は、
「人生を楽しむこと」
です。

では
「楽しい人生」
とはなんぞや、その定義はどうなっているんだ、という具体論をお話ししております。

無論、生きる目的は、ひとそれぞれで、いろいろ異論はあるでしょうが、知性と教養と思考力をフル回転してたどり着いた、普遍的で、みなさんにも納得できるような形で整理した、私なりの
「楽しい人生」
の定義を紹介しております。

私の定義する
「楽しい人生」
については、自由であること(その1)美容と健康を保てること(その2)に加え、その3として、
「財産があること」
も内包すべき要素として必須です。

財産があることも、当然、
「楽しい人生を送る」
上での前提条件になりますね。

贅沢ができ、うまいメシを食い、うまい酒を飲み、好きなときに好きなことを好きなだけできる財力をもつことは
「楽しい人生」
には絶対不可欠です。

もちろん、
「好きなときに好きなことを好きなだけ」
といっても、贅沢の中身や程度や、懐具合によって、人それぞれですし、贅沢や美食も
「体を壊さない程度」
をわきまえておかないと、美容と健康を損ねかねません。

また、世の中には、カネを稼ぐために、仕事に邁進し、奴隷のように自由と時間を奪われたりすることを受け入れたり、美容と健康を犠牲にする方や、さらには、入院したり、病気で死ぬまで、頑張る方がいらっしゃいます。

確かに、財産をもつことも大切ですが、
「カネを稼ぐために自由と美容や健康をすべて犠牲にして死んでいく」
という人生設計ってどうなんでしょうか?

目的合理性という点で、相当混乱されているのではないでしょうか?

自由と時間を奪われ、美容と健康を損ねてまで、果たすべき仕事や、形成すべき財産って、私にはまったく想像できません。

要するに、バランスが大事なのですが、お金があれば、バランスのとり方のバリエーションも豊富になりますので、お金がありすぎて困る、というものでもありません。

ちなみに、私も含め、世の中の人は、なんで、あんなに、皆、お金が好きなんでしょうか?

「皆が大好きで大好きなお金」
は、大好きなあまり、時に、自由や、美容・健康を損ね、さらには人生まで損ねあるいは狂わせてしまう
「魔力」
を持っています。

この
「お金の魔力」
を克服して、自由や、美容・健康を損ね、さらには人生まで損ねあるいは狂わせてしまわないためにも、お金の本質的意義と価値と効用をここでしっかりと整理して、把握しておくことが必要かと思います。

次稿以降で、兎角、
「楽しい人生のための他の要素である、自由や、美容・健康」
と衝突しやすい、あるいは時に人生そのものを狂わしかねない、
「財産形成」
というミッションデザインに際して弁えておくべき、
「お金の本質的意義と価値と効用」
について、お話ししてまいります。

著:畑中鐵丸

初出:『筆鋒鋭利』No.134-1、「ポリスマガジン」誌、2018年10月号(2018年9月20日発売)

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