00037_「金持ちと結婚して絶対幸せになってやる!」と意気込む婚活女子が知っておくべき、「金持ちの分類・特徴・生態・習性・偏向」その6:財産形成に成功したプロフェッショナル(士業の成功者やオーナーシェフや開業医や芸能人や出世したサラリーマン重役等)・完_20190520

今まで、いろいろ
「金持ち」
と呼ばれる人種の生態観察を披瀝してきましたが、どれもこれも、ケチ呼ばわりしてきましたので(私も節約と倹約が大好きな稀代のケチですので、ケチというのは、私としては褒め言葉です)、
「また、今回も、ケチが出てくる」
と思われる方も多いのではないか、と思います。

しかしながら、今回の、
財産形成に成功したプロフェッショナル(士業の成功者やオーナーシェフや開業医等)
はケチではなく、むしろ、使い方が上手かどうかは別にして、
お金をよく使うタイプである、
といえます。

弁護士をはじめとする士業や医師、さらに、シェフや各種職人といったプロフェッショナルで、経済的成功を収めた方々は、働けるあいだは、どんどんお金が入ってきます。

他方で、所得が上がると、社会保険料を含めて
「六公四民」
になる高額の税金を負担しなければなりません。

税金を払いたくないばかりに、売上を誤魔化したり、架空給与を支払ったりといった乱暴なことをすると、仮装隠蔽による脱税として犯罪者として処断されるリスクが高くなりますし、最悪、告発・起訴・有罪判決を受けて、社会的信用を失い、仕事が続けられなくなるので、そういう過激な節税(というか犯則事件になりうる悪質な脱税行為)に手を染める方は少数派です。

このように、
「稼ぎはいいが、稼ぎの6割近くは、日本最大の暴力団である国税当局等に、所得税等という名のみかじめ料としてもっていかれる」
という状況で、少しでも課税負担を減らそうとすると、経費をふんだんに使うほかありません。

もちろん、事業と関係のない経費を使うと、後日、税務調査で指摘され修正申告を余儀なくされたり更正決定を食らったりしますが、事業と関係性が維持できる経費については、ちまちま考えず、値段を確認せず、大胆に、イージーに使うと、税額が圧縮されることに繋がります。

こういうこともあり、弁護士をはじめとする士業や医師、シェフや各種職人といったプロフェッショナルや人気のある芸能人、さらには出世に成功したサラリーマン社長・サラリーマン重役等、自身のスキルを使って経済的成功を収めた方々は、
「宵越しの銭はもたない」
感覚で、お金を派手に使う方が多いです。

その意味では、この種のお金持ち、小金持ちで、ケチ臭い方はあまりいらっしゃらず、下手すると、そこらの資産家や経営者より、よっぽど羽振りが良かったりします。

弁護士とクライアントの会社の社長が、たまたま国際線で居合わせて、商用の社長さんがプレミアムエコノミーの席にもかかわらず、半分休暇の学会出張の弁護士がファーストクラスの席で、何ともバツが悪かった、なんて話もよく聞きます。

「突然売上が激増して、いい気になって、派手に使いすぎ、翌年の予定納税や住民税でヒーヒーいう」
などという、後先考えず、刹那的な金銭感覚のプロフェッショナルもいたりします。

こんな、お気楽で、刹那的で、景気のいいカネの使い方をする、成功したプロフェッショナルたちですが、弱点もあります。

それは、いつまで働けるかという将来の健康上のリスクや不安と、自分の仕事をどうやって後継者に承継するか、という点です。

普通のサラリーマン以上に、リアルに
「体が資本」
のプロフェッショナルたちは、健康に無茶苦茶気を使います。

もちろん、暴飲暴食をして健康を損ねるタイプもいますが、弁護士や医師は、同世代の平均と比べても、かなり健康で、70歳、80歳になっても、バリバリ働いている方が多いです。

しかも、定年はなく、頭や体やスキルを使って仕事をすると、精神的にも若さを保てるせいか、高齢で現役のプロフェッショナルの皆さん、どなたも楽しそうです。

100歳で現役のお医者さん、という方がいましたが、私はこの事例を聞いてもあまり驚きませんでした。

人間ドックや高額医療、さらには、健康増進につながるゴルフや登山や乗馬など、成功したプロフェッショナルたちは、健康につながることには特にふんだんにお金を使うようです。

そんな楽しそうな人生を送るプロフェッショナルたちの唯一の悩みは、世代承継です。

経営者や資産家は、特段、試験や資格なしでなれますが、プロフェッショナルになるためには、たいてい、試験や資格がつきまといます。

他方で、頭脳やスキルは、遺伝によって確実に子孫に承継されるとは限らず、
「開業医の子供のデキが悪く、なかなか医学部に合格できない」
なんて事例が出てきます。

医学部入試不正問題で実態が一部露見しましたが、デキの悪い子供を医学部にねじ込むために、試験の公正・公平を大胆に歪めることが堂々と行われる背景には、開業医の切実なまでの世代承継の願いがあるようにうかがえます。

以上、金持ちカテゴリーの中でも、
「成功したプロフェッショナル」
というのは、仕事には尋常ではないコダワリをもつものの、それ以外では鷹揚で単純で気前よく、世代承継の悩みをもちつつも、健康維持管理を含め、わりと刹那的に、景気よくカネを使う、付き合っていて愉快な、ある意味、もっとも
「金持ちらしい金持ち」
といえる、と思います。

なお、私は、プロフェッショナルですが、それほど成功しておらず、投資家や経営者としての気質が強いこともあり、かなりケチな部類です。

と、オチがついたところで、連載形式で解説してきました、
「お金持ち」
という生き物の種別に対応した、特徴・生態・習性・偏向といった生態観察結果のお話を終わりたいと思います。

(完)

著:畑中鐵丸

初出:『筆鋒鋭利』No.141、「ポリスマガジン」誌、2019年5月号(2019年5月20日発売)

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