00229_語らないという判断_沈黙という応答のかたち

沈黙は「外」に向かうものなのか 情報統制の話になると、どうしても矛先は「社外」になります。 たとえば、顧客、取引先、メディア、あるいは株主。 社外への発信をどうコントロールするか。 この話題であれば、社内でも比較的議論が...

00228_「語らない」という選択を、チームの美学にする_沈黙を文化に変える技術

ある企業の管理職研修で、こんな問いを投げかけたことがあります。 「あなたが沈黙を選んだとき、その沈黙は、チームの誰に伝わっていますか?」 残念ながら、誰にも伝わっていませんでした。 上司として、あるいはプロジェクト責任者...

00226_聞かれてもいないのに話してしまう人_語らせようとする空気とその正体

「言わなくていいことを、なぜ言ってしまったのか」 こうした「ポロリ」は、社内でも社外でも、あとを絶ちません。意図的でないにせよ、情報が漏れる瞬間というのは、実にさりげなく、そして深刻です。 たとえば、次のようなケース、身...

00225_組織を壊すのは、「話した人」ではなく「聞いた人」_情報を握る責任の話

中立を装う人 こんな人、身の回りにいませんか? 表向きは「私は中立です」と言いながら、どこにも属さないふりをして、ただ聞き役に徹する人がいます。 判断も立場も示さず、静かにうなずきながら話を受け止めるその姿には、どこか安...

00222_語らぬという判断:沈黙と情報を“握る側”の戦略

「それについては、お答えできません」このひと言が持つ重みは、想像以上に大きいものです。 たとえば、囲碁や将棋の世界では――あえて打たない「空白の一手」が、勝敗を分けることがあります。 ・すぐに動かない・すぐに開示しない・...

00219_“丸投げ”が会社を弱くする─「のみこまれない会社」になるために必要なこと

大手企業の多くが、社内に“法律に詳しい人”──弁護士資格を持つ従業員や、法学部出身のスタッフ──を多数抱えているのを、知っていますか? 特に法務やリスク管理を重視する企業では、法務部門のうち2割以上が有資格者というケース...