00015_人生をうまいこと送るためのリテラシーその2:「強い者にグルングルン巻かれよう」

人生をうまいこと送るためには、人間関係の形成・構築(とリストラ)も重要です。

前回、こう申し上げました。

周囲に流されず、良質な本を読み、成功した人間から正しい情報を得ることを通じてしか、この種の「非常識だが、理にかなった、資本主義経済社会をうまく泳ぎ切るための知恵」は手に入れることはできません、と。

そのために推奨されるのは、運のいい人間、強い人間、勢いのある人間、知恵を持っている人間と付き合うことです。

これは、ラックマネジメントの一種です。

昔から言いますよね。

強い者に巻かれろ、寄らば大樹の陰、と。

運のいい人間、強い人間、勢いのある人間、知恵を持っている人間に、どんどん近づき、グルングルン巻かれちゃって下さい。

負け犬同士つるむのは時間の無駄です。そこから何も生まれません。

本に載っていない知恵を学び、運をもらい、時流を学ぶのは、外界や異界に通じ、「常識には反するが、経済的には理にかなった方法」を追求し、これを外野のノイズをガン無視して、しびれるくらいのスピードで実現する、そんな、ミュータントのような人種です。

こういう成功したマイノリティーに対して、
「あんなのは非常識だ」
「あいつは成功したが、嫌われ者だ」
「たとえ出世しても、あんなヤな奴だけにはなりたくない」
と強者、成功者を腐すことしかできない、互いの傷を舐めあっている負け犬の集団があったとしましょう。

そんな負け犬集団にズブズブに浸かりきっている人間の中から、強者を目指す野心家が現れ、日頃つるんでいる負け犬と訣別することなく、ハレーションも起こさず、表面上、良好な関係を維持しながら、陰でこっそりチャッカリ努力を継続し、ある日、突然、「業界を革新し、自らも笑いが止まらないくらいの大成功を治めるスター」として世に出る、ということは、絶対ゼロとはいいませんが、まずありえません(その種の、「下町のスター」「鳶が鷹を生む」「出藍の誉れ」「掃き溜めに鶴」的な感動話がドラマになるのは、レアだからです)。

学ぶとは、「真似ぶ」、すなわち、「真似る」から転じた言葉、と言われます。

その種の「業界を革新し、自らも笑いが止まらないくらいの大成功を治めるスター」は、すでに成功した人間の近くにいて、非認知情報を含めてじっくり観察し、たんなるビヘイビアだけでなく、思考や哲学や価値観やスタイルや生き方や美学に至るまで、徹底して模倣することによって、誕生するものだからです。
(つづく)  

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