00097_苛酷な社会を生き抜くための「正しい非常識」25_(11)労働者ではなく、「アーティスト」になりましょう_20200520

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本コンテンツシリーズにおいては、個人で商売する方や、資産家や投資家や企業のオーナー経営者の方、出世して成功しようという意欲に燃える若い方、言い換えれば、「お金持ちや小金持ち、あるいはこれを目指す野心家の方々」へのリテラシー啓蒙として、「ビジネス弁護士として、無駄に四半世紀ほど、カネや欲にまつわるエゴの衝突の最前線を歩んできた、認知度も好感度もイマイチの、畑中鐵丸」の矮小にして独善的な知識と経験に基づく、処世のための「正しい非常識」をいくつか記しておたいと思います。
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「労働者」
という属性ないし身分をもつ人種は、自分の能力や将来に自信がなく、明日がないので余裕がなくがむしゃらにがんばってしまいます。

他方、
「アーティスト」
という属性ないし身分をもつ人種は、自分の能力や将来に自信をもっており、余裕があるので、
「お客様」
の顔をよくみながら、それに適合したものを提供できます。

「労働者」
は努力の量をアピールしますが、
「アーティスト」
は、結果の質、売れたか売れないか、作品を買ってくれる人が気に入ってくれたか気に入らなかったのか、を意識します。

皆さん、
「努力の量をアピールする」
なんて浅ましいことやっていませんか?

涼しい顔して、
「お客様」(企業の役職員にとっては、「上司」や「経営者」は、給料を払ってくれるという意味で最も大事な「お客様」です)
の喜ぶ顔をみて、ほっといても、相手が褒めて、次の仕事をどんどん頼んでくる
「アーティスト」
になりましょう。

無様な
「労働者」
で終わるか、カッコいい
「アーティスト」
になるかは、その人の気持ちや心構え1つです。

サラリーマンであれ、
地方公務員であれ、
小学校の教員であれ、
スーパーのレジ打ちであれ、
専業主婦であれ、
「営みを提供するカウンターパートとしての『お客様』を意識して、『お客様』の顔をよくみながら、それに適合したものを提供し、結果の質、売れたか売れないか、作品やサービスを買ったり受け取ったりしてくれる『お客様』が、自分の作品やサービスを気に入ってくれたか気に入らなかったのか、を意識しながら、日々の仕事や営みを行う」
という意識、いわば
「プロ意識」
をもって、目先の客に対してプロとして責任を以て誇りを以て奉仕した瞬間、その人は、立場や身分を問わず、
「アーティスト」
になります。

そんなカッコいい、
「アーティスト」
を目指してください。

そのためには、インスピレーションを鍛えてください。

昔、アメリカに、トーマス・アルバ・エジソンという男がいました。

引きこもりの社会不適合者で、最終学歴は小学校中退で、著作権侵害を平然と行い、
「虚偽の比較広告をした挙句ライバル企業に敗北した経歴」
をもち、訴訟マニアの嫌われ者で、電気椅子を開発して刑務所に売り歩いた、ということで有名な、いわくつきの人物です。

彼は、こういう名言を残しています。

「天才とは99パーセントの汗と1パーセントのインスピレーションである」
と知的水準に問題のある教育関係者の中には、彼の言葉を誤読し、
「かのエジソンもいうとおり、努力は貴いんだ。苦労は大事なんだ。だから人間は、努力しなくてはならないんだ」
と、何も知らない純粋無垢な生徒に誤った考えを植え付ける洗脳をしている方もいらっしゃるようです。

これは予断と偏見に満ちた、愚劣な誤解ではないでしょうか。

エジソンが本当にいいたかったのは、こういうことであろう、と思います。

「霊感を欠如した奴は、どんなに努力したところで、物事をうまく成し遂げることはできない」

「辛酸をなめ尽くし、教育関係者が真の姿を知ったらドン引きするくらいの曲者であったたエジソン」
らしい、ひねていながら、現実的で、教育的な価値がびた1ミリも含まれていない名言です。

「努力」
をする前に、霊感を鍛え、正しくて明確な目的を設定し、努力の方向性を誤らないようにしたいものです。

では、どうやって
「霊感」
を鍛え、霊感あふれる
「アーティスト」
に近づけるのか。

霊感を鍛えるのは、霊感に優れた人間の近くにいて、成功体験を共有することが大事です。

負け犬とつるんでも、霊感は、ただただ、衰えるだけです。

著:畑中鐵丸

初出:『筆鋒鋭利』No.153-1、「ポリスマガジン」誌、2020年5月号(2020年4月20日発売)

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